ヘルスケア・ライフサイエンス分野において業界特化型の人材サービス業を展開するRDサポート。2016年からリモートワークやフルフレックス制度を導入するなど、いちはやく先進的な働き方を取り入れてきたという特色があります。先進的に多様な働き方を推進する狙いについて、管理部の須藤幸子さんと清水奈々子さんにお話をうかがいました。
人材サービス業として多様な働き方に悩む人の相談相手に
弊社では2016年からフリーアドレス制度を開始し、そのあとすぐにリモートワーク制度とフルフレックスタイム制度を導入しました。その理由は2つあります。
1つは、人材サービスの本業でリモートワークや複業で働く方のご紹介も行っているので、まずは弊社がモデルにならないといけないという思いがありました。当時は、リモートワークや複業は新しい働き方だったので、求職者や企業の方からしばしば相談を受けていたのです。
もう1つは、社員の平均年齢が上がったことです。もともとは20代が多い会社だったのですが、徐々に年齢が上がり家庭を持つ者も増えてきて、出社ありきの働き方に限界が見えてきました。そんな社員達が長く働けるように環境を整えました。
コミュニケーション活性化においては、主に3つの取り組みをしています。
まず、定期的に「出社しよう月間」を設けています。リモートでもコミュニケーションをとることはできるのですが、対面の良さはもちろんあるので、出社するメリットを感じてもらわないといけないなと考えています。今月はちょうどその取り組みをしていて、6~7割の社員が出社しています。やっぱり、ふとした時に近くの人と気楽に話せるのは対面の良さだなと思います。
次に、部署を超えてコミュニケーションをとることを目的とした、趣味のサークル制度があります。サークル活動には会社から一定の補助金を出していて、現在ではスポーツやグルメなど6つのサークルがあります。サークルを通じて他の部署の方と話す機会が増えるので、業務面でも連携しやすくなったという声も多いです。
もう一つ、褒め合う文化をつくる目的で、半期に1回のスパンで投票による表彰制度を設けています。自らが考え行動した取り組みをみんなに知ってもらうための機会で、各自エントリーしてみんなで投票しています。最終的には順位を決めるのですが、そこが目的ではなくて「良い取り組みを共有しようね」という雰囲気づくりを意識しています。

制度導入後、離職率が大幅に低下
働き方の制度によって、採用面でも好影響が出ています。以前は、リモートワークについては週3日を上限としていたのですが、コロナ禍になって条件を撤廃しました。現在もコロナ禍以降の条件で運用を進めていて、フルリモート前提で地方での採用も進めています。最近も地方在住の優秀な方を採用することができました。場所にとらわれない前提だとチャンスが広がるので、採用の観点でも多様な働き方を進めてよかったなと思います。
また、制度を導入してから離職率が25%から5%に下がりました。会社がどんなに魅力的でも日々の仕事の相性が悪ければ離れていってしまうので、オフィスの環境面やツール活用に加えて、さまざまな制度を導入する際には社員にとっての居心地の良さを重視しています。その結果、会社への愛着が高まってくれると嬉しいですね。
社員からは、歓迎の声が聞かれます。病院の通院や役所に行く用事を昼にすませることができるようになるなど、フレックスとテレワーク制度を導入してから日々の小さなストレスが改善されたという声が多いです。制度を導入した当初は、新しい働き方に戸惑った様子もありましたが、「この日は集中したいから自宅でやろう」とか「コミュニケーションを取りたいから出社しよう」と考えるようになり、自分で時間の使い方を決めて行動するようになりました。
会社は最終的に成果で評価するので、テレワークやフレックス制度を多用しても年間で成果を上げていれば会社としても問題ありません。会社に決められた働き方で仕事をするのではなくて、自分で時間を決めて仕事の成果を出すやり方はこれまでの働き方と大きく違うなと感じますね。
パフォーマンスを出しやすい働き方は人それぞれだと思うんです。朝型・夜型の人っていると思うのですが、例えば夜型の人が朝早く出勤しても集中できなくてボーッとしてしまったり、ずっと誰かと雑談していることもあると思うんです。それであれば、夜型の人は午後から勤務開始することを定着させると本人もパフォーマンスを発揮できるし、周りの人も遅い時間にくることがわかっていれば仕事も進めやすくなると考えています。自分らしい働き方をすることで、自分らしさを発揮できる環境にしたいですね。



性善説な方針で社内の雰囲気も寛容に
会社の文化も変わったように思います。例えば、寛容な空気が生まれています。フルフレックスだと遅刻の概念がないので、会社に着いた時間にスタートすればいいですし、他の人のちょっとした休憩が気にならなくなったのではないかと思います。本当に小さなことなのですが、例えば朝9:30に一斉にスタートとなると、人によっては、勤務しながら朝ごはんを食べている人とかが気になったりします。そういったことがなくなって本当に寛容になりました。フルフレックスにしてから、成果を上げる前提で、それぞれのリズムを自分で判断してやる文化になったのはとても良いことだと思います。

性悪説にしてしまうと会社の雰囲気も悪くなりますし、システムで監視をすると、社員も信用されていないと感じて会社に対してネガティブな感情が生まれてきてしまうと思うんです。なので、会社の方針としても性善説でいくことにしていて、代表からも「信用してるからね」と折に触れて社員に発信するようにしています。
フルタイムなどの時間単位で考える働き方から、ジョブ型になってきているなと感じます。弊社は複業OKなので弊社の業務は週3日やって残りは複業する社員が出てきても面白いですね。そういった働き方を否定せずに認めていけるようになれるといいなと思います。そうすることで、みんな同じカラーではなくて、さまざまなカラーを取り入れて、繋がりや知見を活かして進化する組織が理想的ですね。
■ 企業情報
社名:株式会社RDサポート
設立:1998年
本社:東京都中央区
代表取締役CEO:大澤裕樹



